グレンドロナック1968年
Bar Cask dor今回のコラムは先日、口開けしたグレンドロナック1968年。25年熟成品で’93年ボトリング。(写真は口開け前の物ですが)さすがグレンドロナック、シェリーー樽の扱いが上手い。シェリーカスクで赤みを帯びた深い色合いがグラスに注がれた瞬間に飲み手の心をくすぐる。香りは華やかでいつまでもグラスに鼻を入れて嗅いでいたいくらいで隣の席のお客さんが、あ、良い香り!と思わず口ずさんでしまうほどです。味わいは舌に注がれるとシェリーの甘味がトロリと落ち舌に膜を張りその上に43%の微かにドライなアルコール感が染み渡る。全く雑味感は無く旨味のみが口から体中に伝わるといった感じです。思わずシェリー酒のアルコールの高いウイスキー風味があったらこんな感じになるのかな?と頭の中で考えてしまい笑ってしまう。まあここまで上等な味は造れないでしょうが?!今では中々お目にかかれなくなってしまいましたので出来れば飲んで頂きたい90年代前半の1本です。
2013-10-25